転職を考えるとき、多くの看護師が気にするのが「自分の給料は平均と比べてどうなのか」という点です。年収の相場を知っておくことは、転職先を選ぶときの大切な判断材料になります。
この記事では、公的な統計データをもとに、看護師の平均年収や年代ごとの傾向を解説します。
看護師の平均年収は約520万円
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」(2024年調査・2025年公表)によると、看護師の平均年収は約519万7,000円です。平均月給は約36万3,500円、年間のボーナス(賞与)は約83万5,000円とされています。
これは日本全体の平均年収(およそ460万円前後)と比べると高めの水準です。夜勤手当をはじめとする各種手当が含まれることが、平均を押し上げている要因のひとつと考えられます。
なお、この金額は各種手当を含んだ全体の平均です。勤務先や地域、夜勤の回数、役職の有無などによって、実際の年収には差が出ます。
年代・経験別に見た年収の傾向
看護師の年収は、経験年数や年齢に応じて変化していきます。統計データから見える、おおまかな傾向を見てみましょう。
20代
新人として働き始める20代前半は、平均年収がおよそ420万円台からのスタートとされています。20代後半になると、リーダー業務など通常業務以外の役割を任される機会が増え、年収も上がっていく傾向があります。
30代
30代に入ると、平均年収は500万円を超えてくるとされています。ただし、看護師は女性の割合が高い職業であり、結婚・出産・育児といったライフステージの変化で夜勤をセーブする人も増えます。そのため、30代後半では年収の伸びがゆるやかになる傾向も見られます。
40代・50代
40代以降は、管理職を任される機会が増えるのに伴い、年収も上昇していきます。役職手当が加わることも、収入アップの要因です。各種統計では、年収のピークは50代前半でおよそ580万円前後とされることが多いようです。
このように、看護師の年収は経験を重ねるほど上がっていきますが、夜勤の有無や役職、働き方の選択によって個人差が大きくなります。
年収に差が出る主な要因
同じ看護師でも、年収に差が生まれるのには理由があります。主な要因を整理しておきましょう。
夜勤の回数
夜勤手当は、看護師の収入に大きく影響します。夜勤の多い病棟勤務と、夜勤のないクリニックや施設では、年収に差が出やすくなります。
勤務先の種類
病院、クリニック、介護施設、訪問看護など、勤務先によって給与水準は異なります。一般的に、夜勤のある病院勤務は手当が加わるため高めになる傾向があります。
役職・経験年数
主任や師長といった役職に就くと、役職手当が加わります。また、経験年数に応じて基本給が上がっていくのが一般的です。
地域
都市部と地方では、給与水準に差が見られることがあります。生活費や物価とあわせて考えることが大切です。
平均年収はあくまで目安
ここで紹介した金額は、あくまで全国の平均値です。自分の年収が平均より低いからといって、すぐに不利というわけではありません。勤務時間や夜勤の負担、働きやすさなど、収入以外の要素も含めて総合的に考えることが大切です。
逆に、「働き方の割に収入が見合っていない」と感じる場合は、転職によって条件を見直す選択肢もあります。年収の相場を知ったうえで、自分の希望する働き方と収入のバランスを考えてみるとよいでしょう。
まとめ
看護師の平均年収は、最新の調査でおよそ520万円とされています。年代が上がるにつれて収入も上昇し、50代前半でピークを迎える傾向があります。
ただし、夜勤の有無や勤務先、役職などによって年収には差が出ます。平均はあくまで目安として捉え、自分の働き方に合った収入のあり方を考える参考にしてください。

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